テクニカルエンジニア(ネットワーク)過去問 平成10年 午後1 問2 解説

最終更新日 2006/05/02
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     テクニカルエンジニア(ネットワーク)過去問 平成10年 午後1 問2 解説

設問1
本文中の【 a 】〜 【 f 】に入れる適切な字句を答えよ。

穴埋め問題です。分からなかったら、悩みすぎず次に行きましょう。
 
(1)でメールの送信先IPAddressを解決
(2)で、メールサーバA => ファイアウォールAへ転送
>(3)では、ファイアウォールA => Internet(メールサーバI)に転送をしています。
>ファイアウォールAと【 a 】で外部あてと判断しているでしょう?


IP通信では、IPアドレスで送信先を判断します。
F/W、ルータでは、ルーティングテーブルに書かれている内容を見て、
出力ポート、あて先IPアドレスを知りますね。

ですから、【 a 】は"ルータA"でいいのではないでしょうか。

>(4)メールサーバIは、【 b 】というプロトコルを用いてメールを受け取る。

"メールを受け取る"を見て、すぐ"POP3"と書いてしまわないように注意しましょう。
メールサーバ間の通信(送受信)は"SMTP"です。

>(5)メールサーバIは、メールアドレスをDNS-I-1に問い合わせてメールサーバ
>  BのIPアドレスを取得し、メールを転送する。転送先からの応答がない場合、
>  【 c 】を試みる。


これはE-mailを普段利用している人は想像が付きますね。
送信してみても、サーバが応答しない時はしばらくの間"再送"を試みてくれます。
そして、数時間試みてダメだったら送信元に「Error」が返ってきます

>DNSは図2に示すように【 d 】構造になっている。

図2のような構造を何構造と言ったでしょう?
用語問題ですので、分からない人には分かりませんが、、、
""構造とか、"ツリー"構造とか言いますね。

>(4)DNS-Aは、jpのドメインを管理するDNSに問い合わせる。このDNSは、
>【 e 】のドメインを管理するDNSのIPアドレスを答える。


LANからInternetのPageをアクセスするときの名前解決の手順ですね。

実習5.通信における名前解決のしくみ
#こちらに、通信での名前解決手順の簡易実習PageをUPしていますので、参考にして下さい。

LANからhttp://www.jitec.jipdec.or.jp/へのアクセス手順
>(1)パソコンがDNS-Aにwww.jitec.jipdec.or.jpのIPアドレスを問い合わせる。
>(2)DNS-Aは、自分自身に目的のIPアドレスの登録がなければ、ルートドメイン
>  を管理するDNSへIPアドレスを問い合わせる。
>(3)ルートドメインを管理するDNSは、jpのドメインを管理するDNSのIPアドレ
>  スを答える。


jpドメイン、comドメインなどをTLD(Top Level Domain)と言いますね。
この用語もついでに覚えておきましょう。

>(4)DNS-Aは、jpのドメインを管理するDNSに問い合わせる。このDNSは、
>  【 e 】のドメインを管理するDNSのIPアドレスを答える。


図2を見ながら考えて見ましょう。DNSでの名前解決は図の上から下へとたらい回しにされます。

ルートが分からなかったらTLD、TLDで分からなければ、SLD(Second Level Domain)ですから、
".or.jp"のDNSのIPアドレスを教えてもらうことになりますね。

>(5)このようにして、図2の上から下へと各段階のドメインを管理するDNSをた
>どって、www.jitec.jipdec.or.jpのIPアドレスを得る。
>なお、DNSへの問合せの際に、毎回上位のDNSにアクセスするとネットワーク
>が【 f 】する。そのため、DNSは一度アクセスするとIPアドレスを保存する。
>これをキャッシングという。


実社会で考えて見ましょう。
東京に本社、全国5箇所に支社がある2000人規模の会社をイメージしてください。
それぞれの本社、支社には、営業部、設計部、業務部などの部が5つ、
その部もさらに、第1課、第2課など5つの課に細分化されています。

社員の電話番号の問い合わせは、このDNSの手順と同じように、
まず、本社の総務が聞き、もし分からなかったら、支社の総務が答える。
それでも分からなかったら、各部に問い合わせることにしましょう。

そうすると、本社の総務はどうなるでしょうか?
2000人の社員全員に対して、電話番号をまず本社の総務部に確認に行くため、
電話が"集中"しますね。

同じように、サーバは集中、ネットワークは"混雑"します。

(Tomの解答例)

【 a 】:ルータA
【 b 】:SMTP
【 c 】:再送
【 d 】:木、ツリー
【 e 】:or.jp
【 f 】:混雑

設問2 

N社の公開アドレスとして最小限ISPから付与される必要があるA市営業所のアドレ
スを図1中の記号(@〜H)で答えよ。

"記号で答えよ"と書いていますので、名前を書かないように注意しましょう。
さらに、"最小限"と書かれていますので、グローバルIPアドレス、プライベートIPアドレス
どっちでもいい場合は、プライベートIPアドレスを使用します。

外部(WAN)に直接接続されているノードはグローバルIPアドレスでないといけませんね。
ルータAが該当します。

答えは@ですね。

あと、A、B、Cの公開サーバをどう考えるかなんですけど、
ルータAがTCPヘッダまで見て、内部にフォワーディングできるルータなら、プライベートアドレスでも問題ありません。
たとえば、外部から送信先IPアドレスが
 @のDNSなら、AのプライベートIPアドレスをに書き換えて送る。
   HTTPなら、Bに書き換えて送る。

これで問題ありませんね。

最近では家庭用ルータでもこの機能が付いたものが安くて売ってます。
ボクのブロードバンドルータも付いています。

しかし、この出題された時代を背景に考えると、A〜Cもグローバルと
出題者は答えさせたかったのかなと思います。

ルータAの@が付いている位置がInternet側ではなくてLAN側なんですよね。
あと、問題には上記のような機能があるとも明示されていません。

ですから、@だけと書くのはちょっと問題があるような気がします。

@、A、B、Cにしておきましょう。

(Tomの解答例)

@、A、B、C

設問3 

N社のDNSの登録に関する次の問いに答えよ。

(1)どのドメイン名を管理するDNSに問い合わせれば、N社のドメイン名n-sha.co.jpが
  得られるか、そのドメイン名を答えよ。

これは、F主任の説明を読むと分かりますね。
n-sha.co.jp Domainは、一つ上のLevel co.jp DomainのDNSに問い合わせれば教え
てくれます。

(Tomの解答例)

co.jp

(2)a-eigyo.n-sha.co.jpのセカンダリDNSをDNS-Bに登録した場合に問題が発生する。
その理由を20字以内で述べよ。

"A営業所のセカンダリDNSをDNS-Bとする"をKeywordに本文を見てみましょう。

>F主任:DNSには、プライマリ、セカンダリの2種類がある。セカンダリDNSは、定期的
>   にプライマリDNSにアクセスして、内容を整合させている。セカンダリDNSは異
>   なるネットワークにも設置できる。
>E君 : なるほど。では、DNS-AとDNS-Bは、互いに相手のセカンダリを引き受けるよ
>   うに登録します。
>F主任: いや、その方式は問題がある。ISPにセカンダリを依頼してはどうだろうか。


このF主任とE君のやりとりですね。

@セカンダリDNSは、定期的にプライマリDNSにアクセスして、内容を整合
AセカンダリDNSは異なるネットワークにも設置
B(何か問題があるから)セカンダリDNSはISPに依頼した方がいい。


@、Aを見ても、セカンダリDNSが営業所Bにあっても問題は発生しません。
でも、営業所Bではなく、ISPに依頼した方がいいと言っています。

もうちょっとヒントを探す範囲を広げてみましょう。

図1の上に書いてある、これですね。
>なお、N社は週末の業務をA市営業所に集約し、B市営業所のすべての装置の電源は止め
>ることにしている。


これを見つけられるかどうかが、この設問を解けるかに繋がります。

例えば週末にDNS-Aが故障したとしましょう。
DNS-Aへの問い合わせは出来ないので、セカンダリDNSのDNS-Bへと問い合わせます。
それなのに、DNS-Bも電源が止められているのでIP アドレスの解決が出来ない。。。
これは問題ですね。

(Tomの解答例)

DNS−Bは週末に電源が入っていないため(20)

(3)ISPのDNSにb-eigyo.n-sha.co.jpあてのメールサーバのMXレコードを登録したい。
  次の表中の【 g 】、【 h 】に入れる適切な字句を答えよ。
  なお、転送先メールサーバは優先度の値が大きいものから順に選択される。

優先度 該当するドメイン名 転送先メールサーバ名
200 mail.b-eigyo.n-sha.co.jp  【 g 】
100 mail.b-eigyo.n-sha.co.jp  【 h 】

 

"なお"書きが重要ですね。
優先度の値が大きい方が優先度"高"ですから、
200がプライマリ、100がセカンダリです。

F主任のメールの仕組みの説明を見ると
>F主任:いいところに気づいたね。正確に言うと、DNSには複数のメールサーバヘの転送
>   登録が可能で、各転送先メールサーバに優先度を与えることができる。
>   つまり、メールサーバIがメールサーバBへの【 c 】に失敗したときに、優先度
>   に従ってメールサーバSに転送されるよう、ISPのDNSに登録すればよい。あとは、
>   メールサーバSがメールを一時保存してくれる。


プライマリ:メールサーバB ・・・ 【 g 】
セカンダリ:メールサーバS ・・・ 【 h 】

というのが分かりますね。

(Tomの解答例)

【 g 】:メールサーバB
【 h 】:メールサーバS

設問4 

通常DNSは、キャッシングされたIPアドレスを、一定期間が過ぎると消去する。そ
の理由を40字以内で述べよ。

これはARPテーブルやブリッジのラーニングテーブルと同じですね。
例えば、A営業所のDNSサーバ(DNS-A)のIPアドレスがグローバルIPアドレスだったとして、
200.0.0.12/24】だったとしましょう。
ある日、A営業所に接続に行ったので、[ DNS-A == 200.0.0.12 ]の情報をキャッシングしました。

ところが次の日にA営業所のIPアドレス計画の見直しがあり、DNS-AのIP アドレスが【200.0.0.10/24
に変更されました。
もし、いつまでも[ DNS-A == 200.0.0.12 ]の情報を持っていてしまっては、
「あれ、無いなぁどうなっちゃんだろう・・・」
ってことになって、いつまで経っても繋がりませんね。

ですから、一定の期間だけ覚えておいて、それが経てば忘れる。
そうすれば、また聞きに行って[ DNS-A == 200.0.0.10 ]の情報を覚えなおすことが出来ますね。

キャッシングも物理的にはメモリですから、”メモリの有効活用”でも間違いではないですが、
求められている回答は、前者でしょうね。

(Tomの解答例)

キャッシングされた情報が変更された場合に
変更前の情報を持ち続けることになるため(39)

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