テクニカルエンジニア(ネットワーク)過去問 平成13年 午後1 問3 解説

最終更新日 2006/05/02
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設問1

顧客との相互連絡にかかわるサービスに関して、本文中の【 a 】〜
【 d 】に入れる適切な字句を次の中から選び、記号で答えよ。
ア CSV イ DES ウ DSN  エ ICMP
オ POP カ RFC キ SMTP ク SNMP

【 a 】、【 b 】

住所などは【 a 】形式に変換され、【 b 】で暗号化されて、

【 a 】はData変換です。
TextのFileをExcelで使えるように、またその逆をするために、
実業務でもよく「csv」Fileをよく利用しますね。
これが回答でいいでしょう。

ここで、csvFileについて、勉強してみましょう。
csvとは、Comma Separated Value の略です。
「DataとDataを","(comma)で区切って、管理しましょう」
って約束で作られたファイルですね。

【 b 】は暗号方式についてです。
この場合、公開鍵暗号方式を使用して、、、とか、共通鍵暗号方式を使用して、、
とか明記されていませんが、ア)〜ク)の回答群を見ても、暗号方式は、イのDES
(Data Encryption Standard )
だけですので、答えは、イ)のDESでいいでしょう。

【 c 】RFCについてです。
IETF(Internet Engineering Task Force)が公表している【 c 】を参照した。

これを見たら、直感的に「RFC」と記入できるようになりたいですね。
IETFとは、TCP/IPでのルールについて、取り決めをしているGroupです。
そこが発行している文書(Document)がRFC(Request For Comments)
ですね。
TCP/IPで動いている、SMTPやPOP、HTTPの仕組みもすべて、
このRFCに記載されています。

【 d 】MailのProtocolについてです。
メールヘッダについての標準仕様に従ってその内容を決め、
メール転送プロトコルである【 d 】に従って、メールサーバに
コマンドを送るプログラムを作成し、Webサーバで動かした。

Mailの転送Protocolと書かれているので、すぐに思いつかないかもしれませんが、
いつも使っているProtocolです。
SMTP(Simple Mail Transfer Protcol)ですね。
SMTPはMailの送信用というImageを持たれている方もいらっしゃると思いますが、
MailServer間の転送にも使用されています。

(Tomの解答例)

【 a 】ア (CSV) 、【 b 】イ (DES)、【 c 】カ (RFC)、【 d 】キ (SMTP)

設問2 

〔顧客からの苦情への対策〕において、自動返信メールの設定をどのように変
更したか。50字以内で具体的に述べよ。

何を聞かれているかにCheck!
どのように変更したかです。「変更した理由」ではありませんのでありませんので

注意しましょう。

今回問題になっているのは、
D お礼メールが無限ループとなるケースがある
ことです。

問題が発生する流れはこうですね。
1. S社が顧客に「お礼メール」を送信
 例) From aaa@s-sha.com 
    To   kokyaku@kokyaku.com
    Subject 資料請求いただき、ありがとうございます。

2. 顧客が不在だったので、送信元に不在通知を自動返信
 例) From kokyaku@kokyaku.com
    To   aaa@s-sha.com
    Subject 当方不在中に連絡いただいた方に、自動返信しています。
         当方現在不在につき、帰社しだい返信いたします。
3. 顧客の不在通知に対して、S社が「自動返信メール」を自動返信
 例) From aaa@s-sha.com 
    To   kokyaku@kokyaku.com
    Subject ご意見は、ホームページにある「ご意見コーナ」で入力をお願いします
4. 2と3で無限LOOPする。

これに対して、U君はどのように原因分析したでしょうか?
(1)お礼メールの"REPLY-TO"と自動返信メールの"REPLY-TO"に同一アドレスをセットしたこと。
(2)このアドレスあてのメールに無条件に自動返信メールを返信したこと。

これが原因です。

それぞれについて、対策した内容の回答を作ってみましょう

まず(1)について考えてみます。
S社のMail Addressを下記に変更するとしましょう。
お礼メール   ・・・ orei@s-sha.com
自動返信メール ・・・ jidou@s-sha.com
廃却用     ・・・ erase@s-sha.com

お礼メールを出す時の返信先(REPLY-TO)を自動返信メール(jidou@s-sha.com)にし、
自動返信メールを出す時の返信先(REPLY-TO)を廃却用(erase@s-sha.com)にしたら
どうなるでしょうか?

「お礼メール」を頂いた顧客は不在でも、「自動返信メール」のMailAddressに自動返信します。
これを受けて、顧客に対して「自動返信メール」を返信しても、不在通知を「廃棄用」のMailAddress
にしか返しません。
廃棄用のMail Addressに着信しても、廃棄するのみで自動返信しなければ、
これ以上のMailのやり取りはなくなりますね。

これが回答の1つでしょう。

(2)についてはどうでしょう?
例でいう、aaa@s-sha.com宛に届いたメールに対しては、
たとえどんな内容でも、「自動返信メール」を出してしまう。
だから、ループが発生するということです。

単純に考えると、「本当に間違えて返信いただいた顧客にだけ返信する」
なんですけど、間違えたかどうかを自動的に判別する方法はあるかといわれると、
難しいものが有ります。

では、どういう条件を入れると自動的に判別できるようでしょう?
・顧客のメールアドレスについて、1日当たりのaaa@s-sha.com宛にメールのいただいた回数を
 カウントして、一定の回数以上の顧客に対しては、ループしていると判断して、
 返信しないようにする。


これでOKですね。

裏技)
午後Tはとにかく時間がありません。
(1)お礼メールの"REPLY-TO"と自動返信メールの"REPLY-TO"に同一アドレスをセットしたこと。
(2)このアドレスあてのメールに無条件に自動返信メールを返信したこと。


この2点が原因と分かった瞬間に、こういう回答を作るのもテクニックの1つです。
満点はもらえませんが、6割近くはもらえるでしょう。

(1)お礼メールの"REPLY-TO"と自動返信メールの"REPLY-TO"に別アドレスをセットする。
(2)このアドレスあてのメールに返信する自動返信メールを条件を設定する。

(Tomの解答例)

お礼メールAと自動返信メールBを別アドレ
スにし、Aの返信先をB、Bの返信先を別ア
ドレスにする。(47)

別解)

1日当りの顧客からの返信回数を計上し、一
定回数以上返信した顧客はループしていると
判断し、返信しない。(50)

逃げの回答例1)

お礼メールの”REPLY−TO”と自動返
信メールの”REPLY−TO”に別アドレ
スをセットする。(48)

逃げの回答例2)

お礼メールのアドレスあてのメールに返信す
る自動返信メールに条件を設定する。(37)

設問3

〔外部委託案〕の構成に関する次の問いに答えよ。

(1)S社とT社の間がルータで接続されているが、ルーティング以外にセキュリ
  ティ上必要なルータの機能がある。その機能を、10字以内で述べよ。

Routerの機能を2つ挙げよと言われれば、
1.Routing機能
2.パケットフィルタリング機能

ですね。

でも、パケットフィルタリング機能なら13文字なので、
フィルタリング機能(9)でいいのかなぁ。

(Tomの解答例)

フィルタリング機能(9)

(2)S社から直接ISPに接続するルートは、どのサービスのために必要か。〔業
  務システムのサービス内容〕の(1)〜(5)の番号から一つ答えよ。

(3)S社とT社の間のルータ接続は、どのサービスのために必要か。〔業務シス
  テムのサービス内容〕の(1)〜(5)の番号から三つ答えよ。

(2)と(3)一緒に考えましょう。
今回の外部委託案で、
(ア)顧客が社内Webサーバを利用する際に経由するFW
(イ)社員が社外Webページ閲覧などの際に経由するFW

に分けました。

それぞれ、
(ア)はS社とT社の間のルータ経由
(イ)はS社から直接ISPに接続するルート

で使用します。
これはいいですね。

では、〔業務システムのサービス内容〕で挙げられた(1)〜(5)はどっちが望ましい
でしょうか。

(1)は、顧客=>社内ですから、(ア)ですね。
(2)は、社員=>Mail Systemですから、(ア)でいいでしょう。
(3)は、社員=>web 閲覧ですから、(イ)ですね。
(4)は、設問2でやった「お礼メール」と「自動返信メール」のことですから、
    (ア)ですね。
(5)は、VirusCheckですから、FWには関係ないですね。

ですから回答は
(2) (3)
(3) (1)(2)(4)

でいいでしょう。

(Tomの解答例)

(2) (3)
(3) (1)(2)(4)

設問4

〔外部委託案〕で解決する問題点に関する次の問いに答えよ。

(1)〔外部委託案〕を実施しても、解決しない問題点は何か。〔最近の問題点に
  ついて〕の(1)〜(5)の番号で答えよ。

 では、「最近の問題」に対して、対策できているか見てみましょう。

 @問題:停電
  対策:有人監視サービスと二重化された電源設備による給電を
     24時間365日受ける。
 A問題:FW設定変更によるService停止
  対策:顧客が社内Webサーバを利用する際に経由するFWと、社員が社外Webペ
     ージ閲覧などの際に経由するFWを分けた
 B問題:設定変更による工数大
  対策:なし
     (外部委託しても、IPアドレスとポート番号の組を許可すればいいのか、
      委託業者は分からないので、開発担当者がやる必要がある。    )
 C問題:利用可能Port番号の検討作業量が大
  対策:機器の一部を外部委託
 D問題:お礼メールが無限ループ
  対策:なし(外部委託しても解決しない)
 E問題:セキュリティ委員会が、ログ解析による外部からのアタックの有無調査を要求
  対策:T社に運用委託
 F問題:外的要因による停電による顧客向けサービス停止
  対策:有人監視サービスと二重化された電源設備による給電を
     24時間365日受ける。

 答えはBとDですね。

(Tomの解答例)

BとD

(2)U君の検討の結果、ウイルス防御サービスを利用しても、社内用メールサー
  バでのウイルスチェックは続けるという.その理由を30字以内で述べよ。

 これは定番の問題ですね。
 どれだけ外部からのVirusに対して防御を張っていても、内部から入ってきたらどうでしょう?
 記憶媒体も手軽になりましたし、ノートパソコンを使用している会社も多いと思います。
 会社以外で作業して、もしVirusが混入したらどうなるでしょう?
 社内でのMailはCheckされないまま感染していきますね。

(Tomの解答例)

 フロッピーなど、ネットワークを
 介さず混入する可能性があるため(30)

(3)FWを2台に分けることによって、問題点Cが解決する理由を70字以内で
  述べよ。

 問題点Cはなんだったでしょう?
  利用可能ポート番号を増加させることは、
 「データベースサーバの顧客情報に対する社外からのアタックの可能性を大きくする」
 というセキュリティ問題でしたね。

 〔業務システムのサービス内容〕の(3)で、開発者が社外のインターネットゲームをしますが、
 そのために問題点Aで書かれているように、FWのフィルタリングテーブルで許可するPort番号
 を増やすことから、攻撃を受けやすいということです。
 
 その対策として、設問3の(2)、(3)で使用するFirewallを分けましたね。
 これにより、開発者がポート番号を開けても、外部から接続される方のFirewallには、
 影響がなくなりますので、セキュリティは向上します。

(Tomの解答例)

 データベースとインターネットゲームのアクセスを別々のFWで制
 御するため、開発者用に開けたポートも外部からのアクセスには影
 響を及ぼさない(67)

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